3・4時間目に,理科・生活科特別授業として,全学年を対象として「南極クラス」を行いました。講師は株式会社ミサワホーム総合研究所 南極研究プロジェクト主任研究員の岡本裕司さんです。岡本さんは,第58次日本南極地域観測隊 越冬隊のメンバーとして,南極昭和基地での活動を体験しており,このたび,ご縁があって柴田小学校においでいただくこととなりました。 ペンギンやアザラシといった南極にすむ生き物の紹介や,「オーロラ」「沈まない太陽」「凍っていくシャボン玉」などの日本では想像もできないふしぎな自然現象,そして,地球上で一番寒い南極昭和基地での生活など,映像を見ながら聴く岡本さんのお話に,子どもたちはすっかり夢中になりました。 また,お話だけでなく,越冬隊員が実際に着用した服を見せていただいたり,風速60m/秒のブリザードを体験させていただいたりする機会もありました。なんといっても子どもたちが目を輝かせたのは,南極から運んできた氷のかけらを手にした時です。2万年前の空気が閉じ込められた氷を水に浮かべて,当時の空気が出てくる音に耳を澄ましました。 あっという間に過ぎた時間でしたが,子どもたちは,日本から遠く離れた地・南極について知ることで,ぐっと世界を身近に感じ,視野を広げることができたようです。また,昭和基地でのエピソードからは,職種を超えて人と人とが助け合うことのすばらしさを感じ取ることができました。
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