校内研究

平成28年度 校内研究計画

 

1 研究主題     

「自ら進んでかかわり,自分の考えをもって表現する児童の育成」

―新聞を取り入れた学習を通して―

 

2 主題設定の理由

(1)今日的な教育課題から

「確かな学力」は「生きる力」を知的側面から支えているものである。これからの時代を担う子どもたちが変化の激しい社会を生き抜くために必要な「確かな学力」の確実な定着を目指すことが学校教育に求められている。学習指導要領でも「確かな学力」を形成する基盤としての「言葉の力」の育成がすべての教育活動の基本的な考え方として重視されており,国語や社会その他様々な教科・領域に指導すべき内容として新聞が位置付けられている。新聞を有効に活用することで豊かな言語感覚を養い,互いの立場や考えを尊重しながら言葉で伝え合う能力の育成を重視した教育活動に取り組んでいくことが,変化の激しい社会を生きるための基礎作りになると考える。

 

 (2)本校の教育目標から

      本校では,「すこやかで,たくましく生きる子どもの育成」を教育目標に掲げ,「自ら考え学ぶ子ども」「思いやりのある子ども」「心と体をきたえる子ども」を目指す子ども像とし,教育活動全体を通してその具現化に努めている。

      昨年度までの国語科の授業づくりの研究で得た成果や課題を基に,今年度は「新聞を取り入れた学習」を通して,言語活動の充実を図る授業づくりをさらに進めたい。新聞に慣れ親しみ,様々な教科・領域で記事の内容を読み取ったり,考えを持ったり,伝え合ったりするなど協働的な学びの場を多く設定していくことで,目指す子ども像の一つ「自ら考え学ぶ子ども」にせまっていきたいと考える。

 

 (3)児童の実態から

   学校と地域のつながりが強く,地域ぐるみで子どもを育てていこうとする意識が高いことから,生活態度は全般に良好である。助け合いや思いやりの気持ちも育まれており,学習や活動に対しても落ち着いた態度で取り組める児童が多い。

      学力標準検査(平成28年1月実施)の結果として,国語ではどの学年も基礎・活用とも全国平均正答率よりも上回っているか,同程度だった。算数では,昨年度の2年生と5年生の活用が下回っているほかは,全国平均正答率よりも上回っているか,同程度だった。全体的には,国語も算数も基礎の学力よりも活用に課題があるとの結果が出ている。

   さらに,昨年度に行った研究の反省では,「自分の考えや思いをまとめて書く力や自分の言葉で伝えることができる力が十分に身に付いていない。」等が挙げられた。

   こういった実態を総合してみると,本校の児童は思考力,判断力,表現力等の活用力に課題があると考える。新聞を取り入れた学習を通して,基礎的な学力とともに活用力の向上も図っていきたい。

 

(4)昨年までの研究から

平成25年度,26年度は「自ら進んで学習し,確かな学力を身に付ける子どもの育成」,平成27年度は,「自ら進んでかかわり,自分の考えをもって表現しようとする児童の育成」を研究主題として,3年間国語科の授業作りを通して研究を進めてきた。

  1年次は,文章を読み取る力を身に付けさせるために,説明文の読み取りを中心に研究を進めた。大切な言葉に着目させたり,音読や範読を効果的に位置付けたりすることで文章を読み取る力が少しずつ付いてきた。しかし,教材文を詳細に読み取らせる授業が多くなってしまい,児童の関心・意欲を十分に高めることができなかった。

2年次,3年次は,物語文・説明文において「単元を貫く言語活動」を設定し,研究実践に取り組んだ。単元を貫く言語活動を設定することで,毎時間の学習に対する児童の目的意識がはっきりし,関心・意欲が高めることができた。また,ペアやグループ学習を取り入れることで,児童が自分の考えをもち,友達と考えを交流する場面が増えてきた。

一方で課題としては「自分の考えを分かりやすく表現する力には当然だが個人差があり,できない児童への指導や支援の工夫が必要である。」「ペア,グループ学習,全体でさらに意見を深めていけるように交流の仕方や発問,話し合いの課題などを工夫が必要である。」などが挙げられた。

 

これらのことから,今年度は全教科・領域で,新聞を取り入れた活動を通して児童の学習への意欲・関心を高め,自分の考えをもって表現する力を育てる指導の在り方を探ることにした。

また,新聞を通して社会的・自然的な様々な出来事,地域の話題から日本社会の情勢や世界の実情など幅広く知識を吸収できたり,情報を得て自分の考えを持ったり,事実や考えを伝えたりなど多様な活動や授業を実践していくことで,「自分の考えをもって表現する児童の育成」を目指していけると思われる。

 

3.研究主題,副題のとらえ

  「自ら進んでかかわり」とは

    「課題に対して自ら働きかけながら思考・判断・表現したり,友達と学び合い伝え合ったりすること」ととらえた。

  「自分の考えをもって」とは  

    「課題に対して既習の学習経験を活用しながら自分の思いや立場をはっきりとさせること」ととらえた。

  「新聞を取り入れた学習」とは

    「新聞を教材として全教科,全領域に取り入れていくこと」ととらえた。

 

        

4.研究目標

一人一人の子どもが自ら進んで学び,自分の考えをもって表現する力を身に付けることができるようにするための指導・支援の在り方を新聞を取り入れた授業づくりを通して実践的に研究する。

 

5 研究の視点

本校は,平成28年度,29年度と2年間のNIE実践指定校を受けている。児童が新聞に慣れ親しませることを目的とした日常活動と,教科・領域の授業の中に新聞を取り入授業実践の2つの視点から研究を進めていく。2つの視点で研究を進めていくことで,

 

@    新聞に慣れ親しむための場の設定

・NIEコーナー

・朝の会や帰りの会での新聞記事発表

・スクラップ作り

・新聞記事を取り入れた家読

 

A    意欲的に取り組むための学習過程の工夫

・新聞の教材化の工夫

・ペアやグループでの交流活動の工夫

 

 

6 研究の方法・組織

 

(1)研究の年次計画  

1年次(平成28年度)

2年次(平成29年度)

・研究の全体計画  

・新聞を活用した授業づくり

・実践記録と資料の蓄積

・新聞に親しむ環境の整備

・学習を支える基盤作り

・研究全体計画の見直し

・新聞を活用した授業づくり

・児童の変容の把握と課題の焦点化

・新聞に親しむ環境の整備

・実践記録と研究のまとめ


▲ページトップに戻る